ラテンアメリカ国別情勢
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ハイチ(Haiti)
2006年、貧困層の支持を受けてプレバル氏が当選し、 2004年から続いていた無政府状態は収束に向かいつつも、以前治安は劣悪な状態にある。各地で銃撃戦、デモ、凶悪犯罪が頻発している(2007)。
貧困 ハイチは西半球最貧国で、人口の80%が貧困ライン以下で暮らしており、うち54%は悲惨な状況にある。失業率も高く、労働力人口の2/3以上が正式な仕事に就いていない。
教育 劣悪な治安状況から、暴力を恐れて教師らが通勤できず、多くの学校が閉鎖してしまった。 小学校に入学する者は約半数であり、卒業する者はわずか2%となっている。15歳以上の47%は、読み書きができない状態である。
児童売買 毎年2000人の子供がドミニカ共和国へ売られており、親が介入していることも多い。 さらに約1000人の子供が、メッセンジャーや、スパイ、兵士として働いている。
女性の人権 毎月何百人もの女性がレイプされており、報告されていない女性への暴力はそれ以上とみられる。
麻薬 コカインのカリブ海中継地で、欧米に密輸される。特にコロンビアの麻薬業者はハイチを中継地に選ぶ。汚職指数はソマリア、ミャンマー、イラクに続き、世界最下位である(2007年)。
エイズ HIV/AIDS感染者は5.6%(約28万人)で、アフリカ以外では最悪である。 マラリア、感染症などによる乳児妊婦死亡率も高い。医療を受けられるのも人口のわずか4割である。
<更新:2008年4月>
参照1) ウィキペディア (ハイチ)
参照2) UNICEF - Info by Country (Haiti)
参照3) CIA -the World Factbook (Haiti)
参照4) 外務省 - 各国・地域情勢 (Haiti)
参照5) ReliefWeb (Haiti)
グアテマラ(Guatemala)
女性差別と先住民への差別 グアテマラの差別は3種類存在する。貧困層への差別、女性差別、そして先住民族への差別である。マヤ族など先住民の女性はこの三重の差別を受けることになり、貧困ゆえ識字率も極めて低い。
劣悪な労働工場で働く労働者の8割は女性であり、換気のない不衛生な部屋で、強制残業や、セクハラ、性的虐待を受けている。
麻薬 メキシコに近いことから、コカインとヘロインの主要中継国となっている。アヘン、ヘロイン、マリファナは大規模に栽培されており、マネーロンダリング、汚職が深刻な問題となっている。
<更新:2008年4月>