コラム、ニュース

中国政府によるチベット人弾圧への抗議アクション


  今回の暴動で、チベット問題に改めて関心をもたれた方も多いのではないかと思います。
  1950年、中国の人民解放軍に侵略されて以来、 この半世紀もの間、チベット人の宗教や文化は弾圧され、虐殺、強姦、強制中絶、そして想像を絶する拷問が行われてきたと伝えられています。(参照:ダライ・ラマ法王日本代表部事務局―人権問題)

  中国共産主義に反する表現は全て逮捕の対象となり、特にチベット人は、恣意的に逮捕・拘禁され続けています。 例えば、ダライラマの写真をもっているだけでも逮捕されます。 「犯罪者」や「闇商人」の汚名を着せられ、罪状を否認すれば恐ろしい拷問が始ります。
  1988年、中国は国連拷問等禁止条約に調印したにもかかわらず、収容所では今でも残虐な拷問がはびこっていると伝えられています。 チベット亡命政府によると、刑務所や強制労働収容所での死亡者は120万人に上るといわれています。(中国は認めていません。)
  またチベット人女性は、不妊手術・避妊・中絶手続きを強要する対象にされています。

  ”内政不干渉”という名目を盾に、日本の政府やマスコミはこうした中国のチベット人に対する人権問題をあまりとりあげようとしませんが、拷問、虐殺は犯罪です。
  無力な私たちには何もできないかもしれませんが、同じアジア人の危機に何もせずに傍観してよいのでしょうか?
  下にいくつかの団体が政府への要請文(オンライン、配布用、FAX用)を用意してくれています。多くの方が意思表示してくださることを願います。


登山家として何度もチベットに行かれた野口健さんもご自身のブログインタビュー記事で真実を語られています。


チベット問題にアクションを起こしている団体のリスト


チベット緊急アクション [アムネスティ・インターナショナル日本]

チベットの危機に関する声 [広島国際平和会議]

中国政府のチベット人殺害と武力弾圧に抗議する緊急キャンペーン [チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン(TSNJ)]

(2008年4月10日)



チベット暴動を冷静に見つめる記事


反中国デモの偽善と危険(2008年4月24日)
西欧マスコミは本当のチベット情報を報じそこねている(2008年4月9日)

「チベット」で中国非難叫ぶだけ外交下手・日本(下)(2008年4月18日)
「チベット」で中国非難叫ぶだけ外交下手・日本(上)(2008年4月17日)
チベット:国連の理事会で米中が対立(2008年4月3日)




参照1)  ウィキペディア/チベット問題
参照2)  ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
参照3)  Wikipedia/International Tibet Independence Movement