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アフガニスタン: 女性の人権、過去最悪の状況に


  戦争の拡大は貧困を助長し、「強制結婚」として娘を売る家族はますます増加しています。

  わずか6歳の女の子でさえ、「結婚」と称して親族たちの手で売られていきます。彼女たちには奴隷とレイプの人生が待っています。親兄弟への面会、学校への通学も禁止されます。こうした行為が違法であることも訴える方法も知らず、多くの女の子たちが焼身自殺や自傷行為を図っております。

  米英がタリバン政権から「女性を解放」して6年、女性たちを取り巻く環境は改善していないどころか、以前よりも悪化しているケースさえみられます。

  ウーマンカインドは、衝撃的な統計を発表しました。87%の女性が暴力(通常家庭内暴力)を訴えており、その半分は性的暴力が占めています。結婚の60%以上は強制結婚です。違法となったにもかかわらず、花嫁の57%は16歳以下です。非識字率は87%で、中学校へ通っている女の子はわずか5%でした。

  妊産婦死亡率は9人に1人で、シオラレオネと並び世界最悪です。30年の戦争で、孤児は増加し、100万人以上の女性が未亡人となり、何の権利も与えられず、道端で物乞いをするしか、生きるすべがありません。アフガニスタンは世界で唯一、男性より女性の自殺率が高い国となっています。

  20年難民のために闘ってきたハシミー夫人は、「国際支援物資のかなりの部分が現地のNGOではなく、アフガニスタン政府に行ってしまいます。ジェンダープロジェクトなど、人権問題などへの援助が必要です。そして確実にそれが受益者に届くようにしてほしいのです。」と話しています。また、「確かに、タリバン政権崩壊後、女性の人権に対する認識が生まれてきましたが、女性の議員、活動家、ジャーナリストたちは今も常に命の危険にさらされているのです。」と付け加えています。

< The Independent社の英文記事、  Women's lives worse than ever (Feb. 25, 2008)から引用翻訳>

※The Independent 社の許可を得て翻訳しています。
(2008年2月26日)




アフガニスタン:  「女性の人権」に関する論文をダウンロードしたことで死刑判決を受けた男子学生の救援に、緊急国際署名を集めています。(2008年2月14日)