Kiva (キバ)   ― 誰もがマイクロクレジットに参加できる世界初のサイト! ―
                    日本語でサポートするKiva Japan はこちらから
Kiva - loans that change lives

概要

  Kiva は、少額の借入を希望する途上国の貧困層と、世界中の個人の貸し手を結びつける、アメリカの非営利法人で、2005年に設立されました。世界中の人々がネットを通じて、わずか25ドルから、途上国の借り手に融資することができます。融資は無利子ですので、経済的自立を促す支援に近いものです。
  金銭の授受にはペイパル、またはクレジットカードが利用できるため、日本からももちろん、手軽に参加できます。
  途上国のローカルMFI(マイクロファイナンス機関)の難点は、資金調達が困難であることなので、ネットを通じて世界中から資金を調達することで、この資金不足が解決されるのです。
  プログラマーであったマットと、実際にアフリカでマイクロファンドの活動に従事してきたジェシカ夫妻が共同で立ち上げたキバは、多くのスポンサーとボランティアの協力を得て、この2年間で急速に拡大しました。あのビル・クリントン氏も大絶賛してメディア等で紹介しています。


オンライン融資の仕組み

  私たちのお金は、キバを通じて現地のMFI(マイクロファイナンス機関)に無利子融資がなされ、それが100%現地の人々へのマイクロクレジットに使われます。現地の借り手は、たとえば年率20%の利息を支払いますが、これは現地のMFIが課している金利で、現地のMFIの運営資金となっています。キバは一切の金利も手数料も受け取っていません。私たちには、元金のみが各返済スケジュールに従って返済されます(平均6か月〜12か月の月払い)。
  返済された資金は、また別の借り手を選んで貸し続けることもできますし、ペイパル口座から引き出すことも可能です。キバの運営資金は、多くの企業スポンサーからの寄付と、個人寄付(融資の際に、オプションで10%の寄付を尋ねられる)で成り立っています。


マイクロクレジットについて

  マイクロクレジットは、貧困層の経済的自立支援を目的とした少額融資システムです。
  貧困層は担保に入れるものがないため、これまでお金を借りることができませんでしたが、グループの連帯保証制度などを取り入れることで、無担保少額融資が可能になりました。
  援助に代わる新たな貧困削減手段として、現在、世界中に広まりつつまります。借り手の多くは女性で、わずかな融資が女性たちの生活を変えるとともに、女性の地位の向上にも役立っています。

  詳しくはこちらをご覧ください。


実際の手順

  まず登録フォームに必要事項(名前、Eメール、キバでのパスワードは必須。他はオプション)を入力し、 使用規定とプライベートポリシーに同意するチェックをし、登録します。あとはLEND ページから、貸したい相手を選んで、チェックアウトするだけです。



リスクについて

  キバを通じて行われた融資は現在までで30億円以上、うち支払いが終了したものは10億円ですが、これまでのところデフォルト率は全体でもわずか2.2%です。マイクロクレジットは、無担保の代わりにグループの連帯保証が多く、全般的に高い返済率を維持しています。特にキバが4つ星〜5つ星の格付けをしているMFIは、これまでのところ返済率100%で、5つ星では返済遅延も0%です。しかしもちろん過去のデータが将来を保証するものではありません。
  キバは融資の仲介を行うだけなので、返済のリスクは融資をする私たちにあります。つまり、借り手が万が一返済できなくなったとしても、キバが元本を保証する責任はありません。ですので、融資を受ける人々の背景、使途、現地のMFIの評価、国や経済のリスク、また天災のリスクなど、各個人の責任で、どの国のどの団体を経由して誰に融資するか、選択することが必要です。残念ながら詐欺的なローカル団体もあり得ますので注意が必要です。もちろんそのようなことが発覚した場合、キバは取引を停止します。キバは、取引しているMFIのデータを公開し、定期的に格付けもしていますので、ぜひこれらを判断の目安としてください。

(例: 格付けごとのリスクデータと、カンボジアのCREDIT MFIの公開データのページ

  また、リスクを回避するためには、一人の借り手に全額を貸すより、最少単位の25ドルずつ、複数の借り手に分散して融資する方がよいと思われます。無利子融資ですので、デフォルト(貸し倒れ)が発生した場合には、その分がそのまま手元に返済されなくなります。


Kiva Japan がスタート!

  Kivaの活動を日本でも広めるために、参加者たちが個々に応援サイトや日本語支援サイトを作っていましたが、 2009年7月、彼らの力が集結して、とうとうKiva Japan が発足しました。
全ての案件が翻訳されているわけではありませんが、ボランティアたちのおかげで、 ピックアップされた借り手の情報が日本語で読めるようになりました。

注) Kiva Japan は Kiva の日本支社ではなく、あくまで日本での普及支援団体なので、実際の参加手続きは Kiva の公式サイト(英語)で行うことになります。