現代の奴隷
 (Slavery in the current world)


  奴隷制度が廃止された現代でも、奴隷は何百万という単位で世界中で存在している。 犠牲者の多くは子供であり、生活苦のために親が関与しているケースも多い。

  また厳密には奴隷という言葉では定義されないが、自由を奪われ、非人間的な生活を強いられているた事実上の奴隷の数は限りない。 借金のために、代々奴隷として生まれ、強制労働を強いられる人々、悪質な手口で売春宿に売られる女性たち、アフリカやインドで行われている結婚のための誘拐。その数は世界中で2700万人と言われている。


人身売買


  人身売買の犠牲者の8割は女性であり、その半数は未成年者である。
  人身売買の手口には、薬物によるコントロール、詐欺、恐喝、拉致、暴力、あるいは負債による締め付けなど、卑劣な手段が用いられる。

  国外へ売買されるケースは、取引が非合法であるために正確な数字はわからないものの、米国政府の2003年の発表では毎年80万〜90万人となっている。

  被害者は通常、生きる手段が限られている貧しい地域の出身者や、紛争地域の難民、住まいを追われた者、家出人などが多く、 密売者たちはこうした他国への入国を希望している者に、入国後は自由であるかのように騙して連れていく。稀であるが拉致するケースもある。
  また、家庭が貧しい場合、負債を清算するために親が子を売る取引や、またはよい教育を受けさせるなどと騙して取引する場合もあるようだ。 西アフリカで売買される子供たちには、親をエイズで失っているケースも多い。

<参考記事>
【ラテンウォッチ】幼児虐待・人身売買(2008年1月4日)



女性の売買


  人身売買の被害者のほとんどは女性であり、中にはまだ幼い少女も多い。
  仕事や教育の機会があるなどと騙されて連れて行かれ、 入国後、売春宿に引き渡される。約束する仕事の内容はたいてい飲食店やホテル、クラブ、バーの従業員や、また時にはモデルの契約を約束することもある。 そのほか結婚の申し出や、脅迫、誘拐といった手段も用いられる。

  女性たちの中には、売春をさせられるのだろうと気付いて着いて行く者もいるようだが、 夢のような環境を想像しており、まさかこのような隷属的な状態になろうとは想像もしていないという。   そして一度引き渡されると、そこから脱出することは極めて危険で困難だということを彼女たちも認識するそうである。


<活動団体紹介>
 ・ AFESIP(カンボジア) ― 女性と子供の人身売買に取り組むNGO。
 ・ Maiti Nepal(ネパール) ― 女性と子供の人身売買、児童労働、売春、暴力に取り組むNGO。
 ・ ラリグラス・ジャパン(ネパール)Maiti Nepal(人身売買救出)とNDWS(障害者支援)の支援、他。


男性の売買


  男性ももちろん売買される危険がある。その場合は熟練を必要としない重労働に就かせられる。


児童売買


  子供の場合は労働と売春の両方の目的で売買される危険がある。 また強制的に児童兵にさせられるケースもある。 そして最悪のケースでは、殺されて移植用臓器を抜き取られる。これが、アジア、南米、アフリカの世界各地で起きている。


参照1)  ウィキペディア/人身売買
参照2)  Wikipedia/Slavery
参照3)  Wikipedia/Trafficking in human beings

<参考記事>
【ラテンウォッチ】幼児虐待・人身売買(2008年1月4日)